いやしの楽々庵|愛知県岡崎市の心理カウンセリング

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愛知県岡崎市の心理カウンセリング。 辛いを幸せに変える人生の花咲先生、スマイリーの心ひと手間ブログ。

2018年08月30日 10:22  カテゴリ:いやしの楽々庵について

記憶とは、単なる思い出ではありません。

こんにちは、

ほんのひと手間で「辛い」を「幸せ」に変える
人生の花咲か先生こと、スマイリー米澤です。


皆さんは記憶ってどんなものだと思っていますか?

過去の出来事は映画の一場面のように思い出す事ができるので

「記憶とは過去を記録した記録映画のようなもの」

と思っているかもしれませんね。



確かに、過去を思い出そうとすると映画の一場面のように見えますが

実は一つながりの映像ではなく、細かい断片的な記憶の集まりです。

過去を思い出そうとすると、脳は沢山の断片的な記憶をつじつまが合うように

自動的に組み合わせて映像作品を作り出します。これが思い出です。

結果として、当時の感情が「悲しみ」であれば悲しかったストーリーになり、

「喜び」であれば嬉しかったストーリーになります。



例えば、こんな経験ありませんか?

旧友と昔話をしたらどうも話が合わない!という事。


人生経験を積むことで記憶の中の感情が変わってしまうと

ストーリーも変わってしまうんです。


似たことは、感情を取り扱うカウンセリングにおいて頻繁に起こります。

過去のトラウマが消えると、カウンセリングの前後で

思い出のストーリーは全く別のものに変わってしまう事がよくあります。


例えば、「お母さんを遠くから寂しく見つめていた」ストーリーが

「お母さんと一緒に遊んでいる」ストーリーに変わったります。



しかし、記憶の目的は映画のように思い出す事だけではありません。

実はもっと重要な役割があります。


それは、潜在意識としての機能です。

子供は親に似ますが、親を真似しようと意識している訳ではありません。

自動的に学習し、自動的に真似をしているんです。

これがあるからこそ、何も知らない赤ちゃんが

言葉を覚え思考を身に付けて人間になれるんです。


自動的に真似をするためには、どの場面の誰を真似するべきかが

自動的に選択される必要があります。

そのため、出来事は自動的に細かく分解されて

「どんな状況において、どの立場にある人が、
どう感じ、どう考えて、どう行動する。」

という形で記憶されます。これが潜在意識です。


すると、現在の自分の状況と立場にピッタリくる人を

一瞬で選択する事ができ、本能はそれを自動的に真似できます。


例えば、お父さんがお母さんに常に暴力を振るっていた場合、

それを見ていた子供が成長し、結婚して子供が出来て

父親になると突然、訳もなく嫁さんに暴力を振るい出します。

自動的にやってしまう事なので、これを意識の力で抑える事は

極めて困難です。


人間のすべての感情、思い、言動は学習されたものなので

どんな感情、思い、言動にもそのモデルとなった人が記憶の中にいます。

記憶の中のモデル(潜在意識)がすべて笑顔であれば、その人は

常に笑顔でいる事ができます。逆に、怒った人がいると

どこかの場面でその人を真似して怒ってしまいます。

不安に怯えている人がいると、同じような立場になった時に

その人と同じように怯えてしまうことになります。

どんなに理論的に安全だとか問題ないとか説得してみても無駄です。

怯えた人を真似している限り怯えから解放される事はありません。


自分の感情や言動を変える最も簡単で早い方法は

記憶の中のモデル(潜在意識)を変えることです。

モデルが変われば、あなたの感情や言動は自動的に変わります。

いままでずっとそうしてきたかのように自然にそうなります。


なので、自分を変えるためには本来、多大な苦痛や困難は不要ですが、

苦痛や困難を経験しないと何を変えればいいのかに気付けないのもまた事実です。


何を変えればいいのか、気付いたらすぐに潜在意識を変えましょう。


最後までお読み頂きましてありがとうございました。  

Posted by スマイリー │コメント(0)