いやしの楽々庵|愛知県岡崎市の心理カウンセリング

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愛知県岡崎市の心理カウンセリング。 辛いを幸せに変える人生の花咲先生、スマイリーの心ひと手間ブログ。

2018年05月03日 02:33  カテゴリ:スマイリーのつぶやき

罪を憎んで人を憎まず

一人ひとりの心と人生を笑顔にする
花咲か先生こと、スマイリー米澤です。


昨日、TOKIOの記者会見を見ました。

メンバー全員の苦悩に満ちた表情を見ていると

特別なファンではない私も胸が痛くなりました。


被害者の方の事を思うと、山口達也のした事は絶対に許せない。

しかし、25年間堅い絆で結ばれてきた山口達也を切り捨てる事もできない。


記者会見を見ていて、こんな言葉が頭をよぎりました。

「罪を憎んで人を憎まず」


昔、テレビの時代劇で聞いた覚えがあったのでネットで調べてみたところ、

中国の思想家「孔子」の言葉でした。


以下のような解説がありました。

「罪を犯すには何かしらの理由、原因があったはずで、そちらに目を向けるべきである。罪そのもの、もしくは罪人に対してのみとらわれてはいけない」

元々は司法官が裁判を行うにあたって、どのような心構えで行うべきかを説いたものだそうです。


もし本当に、罪を憎んで人を憎まないというような事ができるなら

TOKIOの4人に限らず、ファンの方もファンでない方も、

そして何より、被害者やその家族の方も今より少しは楽になれるのかなと思います。


人を憎んでしまう限り、その憎しみを晴らすには

「その人がこの世からいなくなってもらうしかない」


でも、よく考えてみてください。

極端な話、その肉体がこの世界から消えてなくなったとしても

被害者や関係者の記憶から消える事はないんです。


では、どうすれば救われるのでしょう。


罪を改めてもらという意味で、犯罪者への刑罰や社会的制裁は絶対に必要ですが

被害者や関係者の心を救うヒントは

「憎しみ」という感情の中にあると思います。


被害者や関係者を本当の意味で苦しめているのは

どうしても果たしようのない「憎しみ」という感情だからです。


スマイルカウンセリングでは、感情はエネルギーと考えます。

エネルギーは使えば消えますが、残念ながら

使わなければ何十年経っても自然消滅することはありません。

心の中にあるすべての思いを言葉に変換して吐き出し、

誰かが受け止めてくれれば、

憎しみと言えども消えてなくなります。


通常ならカウンセリングが必要になるところですが、

自分ひとりでも可能です。


スマイルカウンセリングでは人をいい意味で「多重人格」と考えます。

親の前では子供になり、部下の前では上司になり、妻の前では夫になる。

気づかないうちに、人はいろんな人格を使い分けています。


だから、「憎んでいる自分」の思いを

「もう一人の自分」が受け止めてあげる事も可能なんです。


そして、この考え方は「罪を憎んで人を憎まず」を実現する

重要なヒントも持っています。


いろんな人格の集合体である「人」そのものを裁くのではなく、

罪を犯す人格だけを裁く。


これも簡単な事ではありませんが、これが普通にできる世界が実現すれば

世界はもっと平和になれると思います。


ここまでお読み頂き、ありがとうございました。  

Posted by スマイリー │コメント(0)